オリンピックシャフトについて

Ⅰ 各種オリンピックシャフトの違い、使用用途に合ったシャフトの選び方について

各種オリンピックシャフトの違い

オリンピックシャフトには下記のような様々な種類の物があり、それぞれの用途に合わせた特性を持っています。


・パワーリフティング用シャフト

高重量でBIG3を行うパワーリフティング競技での使用を目的に作られたシャフト。
シャフト部分の直径が太く、しなりが少なく、ローレットが強いのが特徴です。
シャフト部分の表面処理はロウスチール(表面処理無しの鋼鉄)、ステンレス、亜鉛メッキ、ブラックオキサイド等様々なものが販売されています。
回転部分の機構は耐久性が高く回り過ぎないブロンズブッシングが一般的です。

・長さ 2200mm
・シャフト部分の直径 28mm~29mm(主流は29mm)
・重量 20kg
・しなり 少ない
・ローレットの強さ 強い
・センターローレット 有り
・シャフト部分の表面処理 ロウスチール、ステンレス、亜鉛メッキ、ブラックオキサイド等
・グリップマーク パワーリフティング(中心より40.5cm)
・回転部分の機構 主にブロンズブッシング(高耐久で回り過ぎない)
・公認団体 IPF(国際パワーリフティング連盟)
・価格 普通~高価

該当商品


ウェイトリフティング用シャフト

ウェイトリフティング競技や、クイックリフトでの使用を目的に作られたシャフト。
パワーリフティング用と比較するとシャフト部分が細く、非常によくしなり、ローレットはマイルドになります。
競技用であればシャフト部分の表面処理にはクロムメッキ、回転部分の機構は回転抵抗の少ないニードルベアリングが使用されますが、練習用の製品は安価な表面処理やブッシングが使用されているものもあります。

・長さ 2200mm
・シャフト部分の直径 28mm
・重量 20kg
・しなり 大きい
・ローレットの強さ 普通
・センターローレット 有り
・シャフト部分の表面処理 クロムメッキ等
・グリップマーク ウェイトリフティング(中心より45.5cm)
・回転部分の機構 主にニードルベアリング(回転抵抗が少なくよく回る)
・公認団体 IWF(国際ウェイトリフティング連盟)
・価格 普通~高価

該当商品


多目的シャフト

パワーリフティング用とウェイトリフティング用の中間的な特性で作られ、どちらの用途にもある程度使用できるようにしたシャフト。
様々な種目を行うクロスフィット競技に向いています。
パワーリフティング競技用シャフトとされている物でも、直径が28mmや28.5mmの物はピュアな競技用ではなく、実質多目的シャフトと言っていいでしょう。

・長さ 2200mm
・シャフト部分の直径 28mm~29mm(使い勝手の良い28.5mmが主流)
・重量 20kg
・しなり パワーリフティング用とウェイトリフティング用の中間的なしなり
・ローレットの強さ 普通
・センターローレット 無いものが主流
・シャフト部分の表面処理 クロムメッキ、ロウスチール、亜鉛メッキ、セラミックコーティング、ブラックオキサイド等
・グリップマーク パワーリフティングとウェイリフティングの二重マークが主流
・回転部分の機構 ブッシングが主流
・公認団体 無し
・価格 安価~普通



女性用ウェイトリフティング競技用シャフト

直径25mm重量15kgと細く軽いシャフト、ウェイトリフティング競技の女子選手が使用します。

・長さ 2010mm
・シャフト部分の直径 25mm
・重量 15kg
・しなり 大きい
・ローレットの強さ 普通
・センターローレット 有り
・シャフト部分の表面処理 クロムメッキ等
・グリップマーク ウェイトリフティング
・回転部分の機構 主にニードルベアリング(よく回る)
・公認団体 IWF(国際ウェイトリフティング連盟)
・価格 普通~高価

現在該当商品無し


デッドリフト用シャフト

細くよくしなるシャフト、しなる分挙上距離が短くなり細いとグリップも外れにくいのでデッドリフトで高重量を引く事ができます。

・長さ 2300mm等(長い)
・シャフト部分の直径 27mm等(やや細い)
・重量 20kg
・しなり 大きい
・ローレットの強さ 強い
・センターローレット 無し
・シャフト部分の表面処理 ロウスチール、亜鉛メッキ、ブラックオキサイド等
・グリップマーク パワーリフティング
・回転部分の機構 ブッシング
・公認団体 無し
・価格 普通

現在該当商品無し


スクワット用シャフト

高重量のスクワットを行う為に作られた頑丈なシャフト、一般的なオリンピックシャフトと比べ重い物や太い物があります。

現在該当商品無し


テクニカルシャフト

初心者や子供向けの軽量なシャフト、アルミや木で作られています。

現在該当商品無し


パラリンピックパワーリフティング用シャフト

パラパワー専用に作られたシャフト、直径や硬さはパワーリフティング用に、表面処理やベアリングはウェイトリフティング用に近くなっています。

現在該当商品無し




オリンピックシャフトの選び方

上記のようにオリンピックシャフトには様々な種類がありますが、特殊な用途に使用するのでなければ基本的には「多目的シャフト」「パワーリフティング用シャフト」「ウェイトリフティング用シャフト」の三種類から実施種目や予算に合わせて選ぶ事となります
下の図は当店で取り扱いするオリンピックシャフトを用途と予算で分類したものです、シャフトを選ぶ際のご参考になれば幸いです。
各種オリンピックシャフトの特性や選び方について質問事項ございましたらお問い合わせよりお気軽にご連絡下さい、可能な限りご相談に乗らせて頂きます。

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Ⅱ オリンピックシャフトの表面処理について

オリンピックシャフトの表面処理(素材)には、「ベアスチール」「クロムメッキ」「亜鉛メッキ」「ステンレス」「ブラックオキサイド」「セラミックコーティング」「リン酸マンガン」といった様々な種類があります。
それぞれにどういった特徴があるのか、こちらのページで解説させて頂きます。


5段階評価
最悪 ☆
悪い ☆☆
普通 ☆☆☆
良い ☆☆☆☆
最高 ☆☆☆☆☆


【ベアスチール(コーティング無しの鋼鉄)】
錆びにくさ ☆
グリップ感 ☆☆☆☆☆

表面にメッキ等を施していない生の鋼鉄そのままのシャフト、ロウスチールとも呼ばれます。
生の鋼鉄は最も手に馴染む素材であり、優れたグリップ感を持ちます。更に、表面処理が無いため深いローレットが可能になります。
しかし非常に錆びやすく、小まめな手入れや油分の塗布が必須です。
小まめに手入れを施しながら長年使用されたベアスチールのシャフトは、ベテラン料理人の使う鉄フライパンのように黒く変色し独特の風合いを生じます。
国際パワーリフティング連盟の世界大会は現在全てベアスチールのシャフトで行われています。

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【硬質クロムメッキ】
錆びにくさ ☆☆☆
グリップ感 ☆☆

鋼鉄の表面に硬質クロムメッキを施したシャフト。
美しい光沢があり、錆びや摩耗にも強いのが特徴です。
ウェイトリフティングの競技用シャフトはルール上必ずクロムメッキになります。
メッキの皮膜が厚く、強度や耐摩耗性も非常に高いですが、その分ローレットの溝が浅くなり、手触りもツルツルしたものになるのでグリップ感に劣ります。
硬質クロムメッキは耐久性の高い表面処理ですが、安価な家庭用シャフトには装飾クロムメッキと呼ばれる耐久性の低いクロムメッキが施された粗悪品があり、短期間のうちに錆びやメッキ剥がれが発生するケースがあります。

該当商品


【亜鉛メッキ】
錆びにくさ ☆☆☆
グリップ感 ☆☆

鋼鉄の表面に亜鉛メッキを施したシャフト、光沢亜鉛メッキと黒色亜鉛メッキがあります。
クロムメッキ同様メッキに厚みがある為ローレットの溝は少し浅くなります。
質感や耐摩耗性ではクロムメッキに劣りますが、錆びにくさやグリップ感はクロムメッキを上回ります。

該当商品


【ステンレス】
錆びにくさ ☆☆☆☆☆
グリップ感 ☆☆☆☆ 

鋼鉄ではなく、鉄とクロムの合金「ステンレス鋼」を材料に使用したシャフト。
ステンレス鋼は表面に薄い酸化皮膜を作る為錆びにくく、このページに記載された素材の中でも最も錆びに強いと言っていいでしょう。
素材自体が錆びにくい為表面にメッキ等の処理も必要なく、ローレットの深さやグリップ感もベアスチールに最も近くなります。

該当商品

【ブラックオキサイド(黒染め加工)】
錆びにくさ ☆☆
グリップ感 ☆☆☆

鋼鉄の表面にブラックオキサイド加工を施したシャフト。
黒色の皮膜はクロムメッキや亜鉛メッキと比較して非常に薄く、ベアスチールの次に錆びやすい素材です。
また、皮膜の強度も弱く、簡単に傷が付きます。
しかし皮膜の薄さはベアスチールに近い手触りと深いローレットをもたらします。
ベアスチール同様油分が切れると錆びを生じるという特徴があり、小まめな手入れが重要です。

現在該当商品無し


【セラミックコーティング】
錆びにくさ ☆☆☆☆
グリップ感 ☆☆☆

鋼鉄の表面にセラコートと呼ばれるコーティングを施したシャフト。
セラコートはアメリカの企業が開発したセラミックを主成分としたコーティング剤で、元々は銃器に使用されていたものですが近年様々な用途に利用されています。
耐摩耗性や耐腐食性でクロムメッキや亜鉛メッキのような金属メッキを大幅に上回り、グリップも強く、更に自由なカラーリングが可能になるという特徴を持ちます。

該当商品


【リン酸マンガン】
錆びにくさ ☆☆☆
グリップ感 ☆☆☆

非常に珍しい表面処理。
ブラックオキサイドのような良好なグリップ感を持ちながら、金属メッキと同等の高い耐腐食性と耐摩耗性を持ちます。

該当商品




バーベルの素材や表面処理は多種多様です、目的や予算に応じて適したものを選ぶことが重要となります。
(画像は上から亜鉛メッキ、ステンレス、ベアスチール、硬質クロムメッキ)
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Ⅲ オリンピックシャフトのローレットについて

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バーベルシャフトの表面に刻まれた細かい滑り止め加工をローレットと呼びます。
(英語圏ではナーリングという呼び方も一般的です。)

ローレットはオリンピックシャフトの使いやすさを決める重要な要素で、滑りやすかったりエッジの鋭すぎるローレットはバーベルを使いづらいものにします。

本ページでは3タイプのバーベルのローレットについて解説させて頂きます。




1,浅くエッジが不十分なローレット
家庭用の安価な商品等に見られる浅く丸みを帯びたローレット、鋭いエッジが無いため強いグリップは期待できません。
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2,鋭いエッジを一つだけ持つピラミッド型のローレット
一つの山に一つの鋭いエッジを持つピラミッド型のローレット、ザラザラした手触りは強いグリップを予感させますが、実際はエッジの数が少なく皮膚との接触面積も少ないためそれ程強いグリップは期待できません。
また、鋭すぎるエッジは皮膚に大きな負担を掛けます。
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3,適度なエッジを4つ持つ火山のような形のローレット
山の先が噴火口のようにえぐれた形のローレット、一つの山に適度な強さのエッジを4つ持ち、最も強いグリップと良好なフィーリングをもたらします。
一つ一つのエッジは鋭すぎない為、皮膚への負担も小さくなります。
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ステンレスオハイオパワーバーのローレット拡大図

ローレットの山の一つ一つが先の凹んだ火山のような形になっているのがわかります、この理想的なローレットが強いグリップと良好なフィーリングを生み出します。

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Ⅳ オリンピックシャフトのメンテナンスについて

オリンピックシャフト保管時の注意

・バーベルに重りを付けたままでラックに放置しないで下さい、曲がりや破損の原因となります。

・バーベルを壁に立て掛けないで下さい。スリーブ内部のベアリング(ブッシング)を破損させる可能性があります。
バーベルのストレージには床に立てるタイプの物もありますが、それは保管方法としては理想的ではありません。
特にニードルベアリングを備えたシャフトは立てた状態で床に落とすような衝撃に弱く、破損の原因となります。
壁に水平に掛けるタイプのストレージがバーベルの保管には適しています。

オリンピックシャフトの清掃方法

・ブラシ掛け

バーベルについた炭マグ(炭酸マグネシウム)はブラシを使用してこまめに清掃して下さい、炭マグには吸湿性があり錆びや腐食の原因となります。

この時に使用するブラシは柔らかいものでなければバーベルの表面を傷付けてしまいます。
特にメッキやコーティングのされたバーベルはナイロンブラシやタワシのような柔らかいブラシで清掃して下さい。

表面処理をされていないロウスチールのシャフトであれば金属ブラシの使用も可ですが、真鍮ブラシのような柔らか目のものが良いでしょう。


・布拭き

皮脂や血液のような汚れはオイルを塗布し必要に応じてブラシを掛け汚れを浮かせてから乾いた布で拭き取ります。
落ちにくい汚れは中性洗剤を使用してもよいですが油膜も一緒に落ちてしまいますので清掃後再度オイルを塗布する必要があります。


・錆び落とし

既に錆びてしまったシャフトの錆びを落とすには以下のような方法があります。

軽度の錆び→オイルを塗布し布で磨きます、ごく軽度の錆びであればこれで落とせます。

中度の錆び→研磨剤や不織布研磨材を使用して磨きます、本格的な錆びも綺麗にできますが表面にある程度のダメージを覚悟して下さい。

重度の錆び→ケミカル(錆び落とし剤)やワイヤーブラシを使用します、表面のメッキやコーティングは著しく傷みますので最終手段です。

錆びを落とした後はオイルを塗布します。
ロウスチールやブラックオキサイドのシャフトは特によく錆びますので普段から定期的にオイルを塗布し表面に油膜を作っておくのが重要になります。

ちなみに表面のメッキやコーティングがすっかり落ちてしまったシャフトも実用上大きな問題はありません。
錆びやすいロウスチールのシャフトになるだけですのでメンテナンスさえ怠らなければその後も問題無く使用可能です。


スリーブの分解清掃

オリンピックシャフトのスリーブの内部にはベアリング(ブッシング)と呼ばれる回転機構が備えられています。
このスリーブ内部の機構について最近のものは基本的にメンテナンスフリーですが、メーカーによっては分解しグリスアップも可能となっています。
スリーブの分解方法はメーカーによって違い、簡単に分解が出来ないものや特殊な工具が必要なものもあります。
取り返しのつかない事態になりかねませんので分解する際は十分ご注意下さい。

Ⅴ オリンピックシャフトの耐荷重量について

ROGUE社製オリンピックシャフトの耐荷重量についてよく質問を頂くのですが、ROGUEのサイトにはバーベルの耐荷重量は記載されていません。
そもそもバーベルの耐荷重量には統一規格が無く、メーカーによってばらばらの基準で測っている為、異なるメーカーのバーベルを比較する目安としては正直あまり意味がありません。
バーベルの強度については規格の無い耐荷重量ではなく、国際規格である引張強度(単位は重量ポンド毎平方インチの略であるPSI)を参考にするのが良いでしょう。

ROGUE社製バーベル引張強度

ローグバー2.0 190,000 PSI

GYMWAY社製バーベル引張強度



競技用オリンピックシャフトの引張強度は高すぎても逆に金属を脆くする為、190,000 PSIから220,000 PSIの間が最も耐久力が高いという研究結果が出ています。

Ⅵ ROGUEオハイオパワーバーについての解説

オハイオパワーバーはROGUE社のパワーリフティング競技用シャフトで、近年北米を中心に爆発的に普及しており、世界のパワーリフターから非常に高い評価を受けています。
パワーリフティング用シャフトの解説はパワーリフティングジムMBC POWERの最も得意とする所です、ジムで実際に使用して確認した特長や使用感についてこちらのページで解説いたします。
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【オハイオパワーバーの外観上の特徴】

オハイオパワーバーはパワーリフティング競技用シャフトの特徴である長いプレート装着部分や荒々しいローレットを持ち、無骨で迫力のあるデザインとなっています。

外観上の特徴としてまずスリーブのプレート装着部分が一般的な多目的シャフトより長くなっている点が上げられます。
これはパワーリフティング競技用シャフトの特徴で、沢山のプレートを装着出来るのに加え、プレートの位置が内側に来る事により高重量でもシャフトがしなりにくくなる効果があります。
オハイオパワーバーのプレート装着部分の長さはパワーリフティング競技用シャフトの世界標準であるエレイコパワーリフティング競技用シャフトと同じ寸法となっており、パワーリフティングの国際大会を想定したトレーニングが可能です。
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長いプレート装着部分は超高重量を想定した世界基準のパワーリフティング競技用シャフトである証と言えます。


【ローレット】

パワーリフティング用シャフトは高重量のBIG3でも手が滑らない事が大切ですので、まずは強いローレットが求められます。
この点オハイオパワーバーのローレットは折り紙つきで世界中のあらゆるパワーリフティング競技用シャフトの中でも最強クラスのローレットを持っています。
更にそのローレットは山の一つ一つが火山形をした理想的な形状をしており、炭マグや滑り止めを使わずとも安全に高重量トレーニングが可能です。

ローレットの位置は世界標準であるエレイコパワーリフティング競技用シャフトと全く同じです。
ローレット
特徴的な亜鉛メッキによる表面処理と強いローレット


【シャフト部分の表面処理】

パワーリフティング用バーベルのシャフト部分は前述のようにまず滑らない事が重要視されます。
その為、表面処理もグリップ感の良いロウスチール(表面処理無しの鋼鉄)、亜鉛メッキ、ブラックオキサイド(黒染め)加工といったものが一般的となります。
オハイオパワーバーの表面処理は黒色亜鉛メッキ(黒クロメート)加工が施されています、亜鉛メッキは金属メッキの中でも比較的グリップ感が良く、サビに非常に強いという特徴があります。
最もグリップ感の良いロウスチールと比較するとローレットの無い部分は若干ツルツルした質感になっています。


【スリーブ部分(プレートを装着する部分)の表面処理】

スリーブ部分の表面処理はパワーリフティング用シャフトの使いやすさを左右する重要な要素で、この部分の精度が悪かったり錆びやすかったりすると穴のタイトに作られている競技用プレートの着脱に支障をきたしてしまいます。

この部分の表面加工は競技用シャフトであってもメーカーによってまちまちなのですが、高価なシャフトはクロムメッキ加工、安価なシャフトはブラックオキサイド加工が一般的となっています。

オハイオパワーバーはこの部分にも亜鉛メッキが施されていますが、シャフト部分の黒色亜鉛メッキとは違い光沢クロメート(光沢亜鉛メッキ)加工となっています。

競技用シャフトでも高価な物はこのスリーブ部分の表面に細かいギザギザ加工が施されています、これは摩擦を減らし穴の内径のタイトな競技用プレートの着脱をスムーズする効果があります。

オハイオパワーバーにも下の写真のようにこのスリーブ表面のギザギザ加工が施されています、サビに強い亜鉛メッキと滑りを良くする表面加工が相まって競技用のプレートとの相性が非常に良いと感じます。
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光沢メッキ処理されたスリーブ、表面に刻まれた細かいギザギザがプレートの滑りを良くします


【シャフト部分の直径】

パワーリフティング用バーベルのシャフト部分の直径は28mm以上29mm以下とルールで規定されていますが、硬さの求められるパワーリフティング用バーベルは一般的に直径29mmで作られます。
オハイオパワーバーもやはり直径29mmとなっています。


【硬さ、しなり】

オハイオパワーバーは非常に硬く純然たるパワーリフティング用と言えます、下の写真のように持ち上げた状態でプレートを付けてしなりを測った所、世界標準であるエレイコとほぼ同数値となりました。競技用シャフトの中でも最も硬くしなりが少ない部類に入ります。
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こちらはパワーリフティング世界チャンピオン レイ・ウィリアムズ選手がオハイオパワーバーで485kgのスクワットを成功させた動画です。
500kg近い重量でもしなりは最小限に止まっており、その強靭さがわかります。


【シャフトの強度】

オハイオパワーバーの強度は205,000PSIと非常に高く、300kgや400kgを超える超高重量でのトレーニングにも安心してご使用いただけます。


【センターローレットの有無】

パワーリフティング競技用シャフトはルール上必ずセンターローレットがあります。
オハイオパワーバーにもセンターローレットがあり、強いローレットと相まってバックスクワットに最適な作りとなっています。


【ベアリング】

スリーブに内蔵されるベアリングは一般的にウェイトリフティング用シャフトでは良く回るニードルベアリングが、パワーリフティング用シャフトでは回り過ぎず高耐久のブッシングが使用されます。
オハイオパワーバーもやはりブッシングが内臓されています。


【総評】

私はパワーリフティング競技者、ジム運営者としてパワーリフティング用シャフトには特に強いこだわりを持っていますが、オハイオパワーバーはパワーリフティングの世界標準を意識した仕様、競技使用に耐える高い剛性と品質、リーズナブルな価格を持ち、贔屓目無しにパワーリフティング用シャフトの新たな世界標準になりうる傑作シャフトだと感じています。
パワーリフティングトレーニング、高重量でのBIG3にはベストな選択ではないでしょうか。

反面、オハイオパワーバーはピュアなパワーリフティング競技用シャフトならではのスパルタンさを持っています。その硬さやローレットの強さ、プレート装着部分の長さはクイックリフトには向かず、一本でBIG3からクイックリフトまで広く行う多目的シャフトのような使用方法にはオススメ出来ません。

Ⅶ ROGUEステンレスオハイオパワーバーについての解説

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オハイオパワーバーは2014年に市場に登場してから僅か数年で世界的に普及し、高い評価と人気を得ました。
そして2017年の10月、このオハイオパワーバーにステンレス鋼を素材として使用した新商品が発売されました。
当店ではこのステンレス製のオハイオパワーバーをいち早く取り寄せてMBCジムで実際に使用し、その品質や使用感、スタンダードタイプのオハイオパワーバーとの相違点を確認しました。
実際に使用して確かめたステンレスオハイオパワーバーの特徴をこちらのページで解説いたします。

ステンレスオハイオパワーバーとスタンダードタイプのオハイオパワーバーとの違いは材質と表面処理で、強度や各部位のサイズといった仕様は共通となっています、まずは商品紹介ページ「オハイオパワーバーについての解説」をご覧下さい。


【グリップフィーリングとメンテナンス性を兼ね備えた理想のバーベル素材】

ステンレス鋼とは鉄を主成分としクロムを含む合金鋼で、表面に酸化皮膜を形成し普通の鋼と比べて遥かに錆びに強いという特徴があります。
バーベルの表面処理はロウスチール(表面処理をされない生の鋼鉄)・ブラックオキサイド・クロムメッキ・亜鉛メッキといったいくつかの種類がありますが、グリップ感の良いロウスチールは錆びに弱く、錆びに強いメッキシャフトはグリップ感に劣るという特徴があり、グリップ感と耐腐食性は基本的に反比例してします。
(バーベルの表面処理については商品詳細ページオリンピックシャフトの表面処理についてにも詳しく記載してあります)

しかしステンレス鋼は表面にメッキ処理をせずとも錆びないため、ロウスチールのようなグリップ感とメッキ以上の防錆性能を両立可能で、使用感とメンテナンス性を最も高い次元で兼ね備えた素材と言えます。
ステンレスオハイオパワーバー元々非常に評価の高いオハイオパワーバーが更に高性能高耐久になった物で、最高のパワーリフティング用シャフトを求める方に間違いなくオススメできる商品です。


【ステンレスオハイオパワーバー写真】

※全体の写真
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ステンレス鋼とクロムメッキが非常に美しいシャフトです。


※ローレット写真
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オハイオパワーバーの特徴である強いローレット、これにステンレス鋼がもたらす良好なグリップフィーリングが相まって最高のグリップをもたらしています。


※スリーブ部分写真
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スリーブ部分は高い質感と耐摩耗性を持つクロムメッキ、高級感があります。


【総評】

元々オハイオパワーバーは世界的に高い評価を受けているオリンピックシャフトですが、
ステンレスオハイオパワーバーではステンレス鋼という理想的なバーベル素材を得て更に見た目の美しさ、グリップフィーリングの良さ、耐腐食性といった面が強化されており、現時点ではこれといった欠点が見つかりません。
パワーリフティング競技用シャフトの一つの完成形だと感じます。

ただし、ローレットがより強化された分、クイックリフトでの使用には亜鉛メッキタイプのオハイオパワーバー以上に不向きですのでご注意下さい。

Ⅷ ROGUEローグバー2.0についての解説

ローグバー2.0はROGUE社のオリンピックシャフトでも主力商品で、クロスフィット競技等で使用されているアメリカで最も人気のあるオリンピックシャフトの一つです。
MBC POWERではこのローグバー2.0をジムに設置してハードな競技練習に使用し品質や使用感を確かめました、こちらのページで解説していこうと思います。
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【ローグバー2.0の外観上の特徴、表面処理】

ローグバー2.0のデザインは好みもあると思いますが私はオリンピックシャフトの中でも美しく優れた部類に入るものだと感じています。
特にスリーブ部分のデザインは秀逸ではないでしょうか。
スリーブ部分のシリコンバンドはカラフルなものが別売りされており、自分好みにカスタムが可能です。


【ローレット】

ローレットは目が細かくややマイルドです、パワーリフティング用シャフトのような強烈なグリップはありませんが、肌を傷付けずクイックリフトやウェイトリフティング種目にも使いやすくなっています。

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目が細かくウェイトリフティング用シャフトに近いローグバー2.0のローレット、山はすべて先がえぐれた火山のような理想的な形になっており高いグリップ力と良好なグリップフィーリングを実現しています。


【シャフト部分、スリーブ部分の表面処理】

ローグバー2.0の表面処理はシャフト部分が黒色亜鉛メッキ、スリーブ部分は光沢亜鉛メッキです。
ROGUE社のチャートによると表面処理の耐腐食性は

ロウスチール→ブラックオキサイド→クロムメッキ→亜鉛メッキ→セラミックコーティング→ステンレス

の順に高くなります。
亜鉛メッキはクロムメッキよりは高く、セラミックコーティングよりは低いとされています。
ROGUE社のバーベルは表面処理の品質も非常に高く、クロムメッキより上の表面処理であれば基本的にサビを心配する必要は殆どありません。実際にMBCジムのローグバー2.0もサビは全く見られません。

また、亜鉛メッキは同じ金属メッキでもクロムメッキと比べグリップフィーリングに優れているという特性がありますが、耐摩耗性や質感ではクロムメッキに若干劣り、スリーブ部分の光沢亜鉛メッキは徐々に表面がくすんで鈍い輝きになっていきます。

スリーブ部分にはプレートの滑りをよくするギザギザの加工が施されています。


【シャフト部分の直径】

ローグバー2.0は28.5mm経というパワーリフティング用シャフトとウェイトリフティング用シャフトの中間的な太さとなっています。


【硬さ、しなり】

ローグバー2.0には適度なしなりがあり、BIG3とクイックリフトのどちらにも使いやすいように設計されています


【シャフトの強度】

ローグバー2.0の強度は190,000PSI、これは200,000PSI以上が一般的なパワーリフティングやウェイトリフティング競技用シャフトと比べると僅かに見劣りしますが、一般のトレーニーにとっては十二分な数値であると言えます。

また、非競技用シャフトである為、極限の耐久性が求められるパワーリフティングやウェイトリフティングの競技用シャフトと比べて価格も安価になります。


【センターローレットの有無】

パワーリフティングやウェイトリフティング競技用シャフトにはルール上必ずセンターローレット(シャフト中央部のローレット)があります。
ローグバー2.0にはセンターローレットがありません、センターローレットが無いシャフトはバックスクワットではやや使いづらくなりますが、クリーンやフロントスクワットではローレットで首の皮膚を痛めることが無いため使いやすくなります。
ローグバー2.0はウェイトリフティング種目で使いやすさが優先されています。


【ベアリング】

スリーブに内蔵されるベアリングは一般的にウェイトリフティング用シャフトでは良く回るニードルベアリングが、パワーリフティング用シャフトでは回り過ぎず高耐久のブッシングが使用されます。
ローグバー2.0は回転抵抗の低い特殊なブッシングが内臓されており、この部分もウェイトリフティング用とパワーリフティング用の中間的な特性となっています。


【総評】

パワーリフティング競技用シャフトは、29mm経で非常に硬く、最高のグリップを得られるよう荒々しく強いローレットや、強度の高いブッシングを備え、パワーリフティングや高重量でのBIG3に最適な作りになっています。
しかしその硬さやローレットの強さはクイックリフトでの使用には向きません。
ウェイトリフティング競技用シャフトは、28mm経で非常によくしなり、肌を傷つけない細かいローレットや、回転抵抗の少ないニードルベアリングを持っています。
その特性からウェイトリフティングやクイックリフトでの仕様には適していますが、高重量のBIG3では使い辛さが目立ってきます。

もしあなたがBIG3とクイックリフトの両方を行う場合、パワーリフティング競技用シャフトとウェイトリフティング競技用シャフトの2本をジムに置いておけるのであればそれがベストでしょう。
しかし、殆どの場合(特に予算やスペースの限られたホームジムでは)高価な競技用オリンピックシャフトを2本設置するのは現実的ではありません。

その点ローグバー2.0は28.5mm経というパワーリフティング用シャフトとウェイトリフティング用シャフトの中間的な太さ、適度なしなり、回転抵抗の低いブッシング、そして目が細かくややマイルドなローレットを持っており、どんなトレーニングにも対応できる汎用性の高さを持っています。
また、競技用シャフトよりもリーズナブルな価格も魅力です。

もちろん汎用性の高さは言い換えれば「どっちつかずな性能」とも形容出来ますが、一本でBIG3からクイックリフトまであらゆる種目を行う場合ローグバー2.0は最適な一本でしょう。


【米国有名レビューサイトで最高の一本と評価された、初心者や女性にも使いやすいオリンピックシャフト】

上記のようにバランスが良くリーズナブルなローグバー2.0は近年アメリカで最も人気のあるオリンピックシャフトの一つとなっており、米国の有名トレーニング器具レビューサイトでも「調査した55種類のオリンピックシャフトの中でベストである」と評価されています。

Ⅸ GYMWAYパワーリフティングバーについての解説

GYMWAYパワーリフティングバーは台湾の老舗フリーウェイトメーカーGYMWAY社が製造し、当店で輸入販売するパワーリフティング用シャフトです。
当店ではGYMWAYパワーリフティングバーをMBC POWERジムに設置し、半年間競技練習に使用してその使用感を確認しました。
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【GYMWAYパワーリフティングバーの外観上の特徴】

オリンピックシャフトとしてはオーソドックスなフォルムをしています。
表面は全体が硬質クロムメッキによりコーティングされており、輝きと高級感のあるデザインとなっております。

スリーブ部分はROGUE社やELEIKO社のパワーリフティングシャフトのようにロングではなく、一般的なオリンピックシャフトと同じ寸法です。


【ローレットの強さ、センターローレットの有無】

ローレットはパワーリフティング用シャフトとしてはややマイルド、特にセンターローレットの部分は意図的にローレットが弱くされています。
これはウェイトリフティング用シャフトによく見られる仕様で、フロントスクワットやクイックリフトで首の皮膚を痛めず使いやすくなります(反面、バックスクワットでは若干グリップが落ちます)。
パワーリフティング用シャフトでありながらもフロントスクワットやクイックリフトのような種目にもある程度使用可能な汎用性、実用性を重視していると感じます。


【表面処理】

先述のように全体が硬質クロムメッキによりコーティングされています、硬質クロムメッキは高い質感・耐摩耗性・耐腐食性を持つオーソドックスな表面処理で、オリンピックシャフトの表面処理として歴史があり信頼性の高いものです。
硬質クロムメッキのデメリットとして、メッキの皮膜が厚く滑らかな質感の為グリップがツルツルした触感になる点があります。

IPF(国際パワーリフティング連盟)は現在クロムメッキのシャフトをルールで禁止しております、これは逆にクロムメッキ以外の表面処理を禁止しているウェイトリフティング競技用シャフトとの差別化の為と考えられます。
GYMWAYパワーリフティングバーはIPF公認品でない為、パワーリフティングの国際ルールに縛られる事がなく経済性や信頼性の高いクロムメッキを使用できます。

スリーブ部分には欧州や北米の高級品オリンピックシャフトにあるようなプレートの滑りを良くするギザギザ加工は付いておりません、これがブラックオキサイドのようなサビに弱い表面加工であれば穴の内径の小さい競技用プレートを使用する際に気になるかもしれません、しかしGYMWAYパワーリフティングバーはスリーブ部分にも耐摩耗性と耐腐食性の高いクロムメッキ加工を施しておりますのでスリーブが錆びてプレートの装着に支障をきたすような事はありません。
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ジムで半年間使用したGYMWAYパワーリフティングバー、サビは全くありません。


【シャフト部分の直径】

パワーリフティング用シャフトの基本サイズである直径29mmで作られております。


【硬さ、しなり】

29mm経である為、28mm経や28.5mm経のオリンピックシャフトと比べしなりはずっと小さくなります。

ROGUEオハイオパワーバーのようなピュアなパワーリフティング競技用シャフトと比較した場合、200㎏を超えてくると若干のしなりを感じますが、200㎏以下の重量での使用であればしなりが気になる事はほぼ無いかと思います。


【シャフトの強度】

台湾製の高品質な鋼鉄を使用する事で、欧州や北米のトップメーカーの製品に匹敵する216,000 PSIという極めて高い強度を実現しています。


【ベアリング】

ベアリングはパワーリフティング用シャフトの標準と言えるブロンズブッシングです。
GYMWAY社はベアリングに特許構造を持っており、シャフトを立てた状態で床に落とした際に加わるようなスリーブの端からの衝撃にも高い耐久性を持っています。


【総評】

GYMWAYパワーリフティングバーは、高い耐久性や汎用性を持たせながらもパワーリフティング用シャフトとしてのポイントを押さえており、初心者から上級者までオススメ出来る使いやすい一本です。
その性格はピュアなパワーリフティング用シャフトと言うより、高重量BIG3での使用にベクトルを振ったパワーリフティング寄りの汎用シャフトと言う表現が合っているでしょう。

ROGUEオハイオパワーバーのような世界標準を意識して作られたパワーリフティング競技用シャフトは超高重量を想定している事もあり、そのハードコアな作りが一般トレーニーにとっては使いづらいと感じる事もあります。
GYMWAYパワーリフティングバーの
・ローレットのマイルドさ
・スリーブの短さとそれに起因するしなり
・スリーブ部分のギザギザ加工が無い
といった点は、日常的に200㎏や300㎏といった高重量でのトレーニングを行うコンペティションパワーリフターには気になるかもしれません。
しかし、200㎏以下でのトレーニングが中心であればそのマイルドな性格が寧ろ使いやすさと感じるでしょう。

GYMWAY社はサプライヤーとしてIPF公認品も製造しており、リーズナブルでありながらも品質と信頼性は競技用水準です。
GYMWAYパワーリフティングバーはBIG3を中心に行う一般トレーニーの方にも使いやすく、尚且つ本格的な競技用練習にも十分使用可能なクオリティを持っており、国内で販売されている本格的なパワーリフティング用シャフトでは最もお求めやすくコストパフォーマンスの高い1本ではないかと思います。


GYMWAYパワーリフティングバーを使用してのスクワット(220㎏)、29mm経の為200kgを超える重量でもしなりは少なく、安心してトレーニングを行えます。

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