• banner49
  • banner46

ブランドから探す

 

オリンピックシャフトについて

3,オリンピックシャフトの表面処理について

オリンピックシャフトの表面処理(素材)には、「ベアスチール」「クロムメッキ」「亜鉛メッキ」「ステンレス」「ブラックオキサイド」「セラミックコーティング(セラコート)」「リン酸マンガン(リューブライト)」といった様々な種類があります。
それぞれにどういった特徴があるのか、こちらのページで解説させて頂きます。


5段階評価
最悪 ☆
悪い ☆☆
普通 ☆☆☆
良い ☆☆☆☆
最高 ☆☆☆☆☆

用語解説

耐腐食性 表面処理の腐食に対する耐性、つまり錆びにくさです。日本は高温多湿で金属が錆びやすい環境の為、耐腐食性はオリンピックシャフトを選ぶ際の重要なポイントとなります。
耐摩耗性 表面処理の摩耗に対する耐性。耐摩耗性の低い表面処理は使用や経年劣化により徐々に鋼鉄の地肌が露出し、錆が生じるようになります。
摩擦力 表面処理の摩擦力。摩擦力の高い表面処理は滑りにくさと良好なグリップフィーリングをもたらします。
ローレット ローレットのエッジの強さ。ローレットのエッジはベアスチールのような表面処理の無い素材のオリンピックシャフトでは強くなり、金属メッキのような厚みのある表面処置を施されたオリンピックシャフトでは弱くなります。エッジの強いローレットは滑りにくく特に競技者に好まれますが、皮膚へのダメージが大きいというデメリットも有ります。



【硬質クロムメッキ】
耐腐食性 ☆☆☆
耐摩耗性 ☆☆☆☆
摩擦力  ☆☆
ローレット☆☆☆
鋼鉄の表面に硬質クロムメッキを施したシャフト。
美しい光沢があり、錆びや摩耗にも強いのが特徴です。
クロムメッキはバーベルコーティングのスタンダードと言えるもので、最も多くのバーベルに採用されており、特にウェイトリフティングの競技用シャフトはルール上必ずクロムメッキになります。
クロムメッキは皮膜が厚く、強度や耐摩耗性も非常に高いですが、その分ローレットのエッジが弱くなり、手触りもツルツルしたものになるのでグリップ感が弱点となります。
また、硬質クロムメッキは耐久性の高い表面処理ですが、安価な家庭用シャフトには装飾クロムメッキと呼ばれる耐久性の低いクロムメッキが施された粗悪品があり、そういった商品は短期間のうちに錆びやメッキ剥がれが発生するケースがあります。



【亜鉛メッキ】
耐腐食性 ☆☆☆
耐摩耗性 ☆☆☆
摩擦力  ☆☆☆
ローレット☆☆☆
coating03
鋼鉄の表面に亜鉛メッキを施したシャフト、光沢亜鉛メッキと黒色亜鉛メッキがあります。
同じ金属メッキでも耐腐食性や摩擦力の面でクロムメッキを上回り、金属メッキの中は特に良好なグリップ感を持っています。
しかし、質感や耐摩耗性ではクロムメッキに劣り、特に経年劣化による変色が避けられません。
クロムメッキ同様メッキに厚みがある為ローレットのエッジは少し弱くなります。



【ステンレス】
耐腐食性 ☆☆☆☆☆
耐摩耗性 ☆☆☆
摩擦力  ☆☆☆
ローレット☆☆☆☆☆
coating04
鋼鉄ではなく、鉄とクロムの合金「ステンレス鋼」を材料に使用したシャフト。
ステンレス鋼は表面に薄い酸化皮膜を作る為錆びにくく、このページに記載された素材(表面処理)の中でも最も錆びに強いと言っていいでしょう。
素材自体が錆びにくい為表面にメッキ等の処理も必要なく、ベアスチールと同様の深くエッジの効いたローレットが特徴となります。
ステンレス製のオリンピックシャフトはハイエンド品が多く、価格の高さがネックとなります。



【ブラックオキサイド(黒染め加工)】
耐腐食性 ☆☆
耐摩耗性 ☆☆
摩擦力  ☆☆☆☆
ローレット☆☆☆☆
coating06
鋼鉄の表面にブラックオキサイド加工を施したシャフト。
黒色の皮膜はクロムメッキや亜鉛メッキと比較して非常に薄く、ベアスチールの次に錆びやすい素材です。
また、皮膜の強度も弱く、簡単に傷が付きます。
しかし皮膜の薄さはベアスチールに近い手触りとエッジの効いたローレットをもたらします。
ベアスチール同様油分が切れると錆びを生じるという特徴があり、小まめな手入れが重要です。



【セラミックコーティング(セラコート)】
耐腐食性 ☆☆☆☆
耐摩耗性 ☆☆☆☆☆
摩擦力  ☆☆☆☆
ローレット☆☆☆
coating05
鋼鉄の表面にセラコートと呼ばれるセラミックを主成分としたコーティングを施したシャフト。
セラコートはアメリカの企業が開発したセラミックを主成分としたコーティング剤で、元々は銃器に使用されていたものですが近年様々な用途に利用されています。
耐腐食性や耐摩耗性でクロムメッキや亜鉛メッキのような金属メッキを大幅に上回り、触感が金属メッキのようにツルツルしていないので摩擦力も強く、更に自由なカラーリングが可能になるという特徴を持ちます。
オリンピックシャフトの表面処理としては比較的新しいものですが、優れた特性により近年世界的に人気が増しています。
メリットが多い反面、金属やJ-カップのような硬い物と接触する部分のコーティングは金属メッキよりも若干剥がれやすいという特徴もあり、カラフルなバーベルはコーティングの剥がれが目立ちやすいという欠点もあります。



【リン酸マンガン(リューブライト)】
耐腐食性 ☆☆☆
耐摩耗性 ☆☆☆
摩擦力  ☆☆☆☆
ローレット☆☆☆
coating07
鋼鉄の表面にリン酸マンガン(リューブライト)によるコーティングを施したシャフト。
リン酸マンガンの灰色がかった黒色の被膜は表面の粒子が荒く、良好なグリップ感を持っています。
更に、耐腐食性や耐摩耗性といった耐久性の面でも金属メッキと同等です。



【ベアスチール(コーティング無しの鋼鉄)】
耐腐食性 ☆
耐摩耗性 ☆☆☆
摩擦力  ☆☆☆☆☆
ローレット☆☆☆☆☆
coating01
表面にメッキ等を施していない生の鋼鉄そのままのシャフト、ロウスチールとも呼ばれます。
生の鋼鉄は摩擦力が高く最も手に馴染む素材であり、優れたグリップ感を持ちます。更に、表面処理が無いため深くエッジの効いたローレットが可能になります。
しかし非常に錆びやすく、小まめな手入れや油分の塗布が必須です。
小まめに手入れを施しながら長年使用されたベアスチールのシャフトは、ベテラン料理人の使う鉄フライパンのように黒く変色し独特の風合いを生じます。
国際パワーリフティング連盟の世界大会は現在全てベアスチールのシャフトで行われています。






バーベルの素材や表面処理は多種多様です、目的や予算に応じて適したものを選ぶことが重要となります。
(画像は上から亜鉛メッキ、ステンレス、ベアスチール、硬質クロムメッキ)
barbell01

Pick Up

MBC POWER ジム

カレンダー
  • 今日
  • 定休日
  • 発送、メール対応業務休み

営業時間は月曜~金曜の9:00~17:00です。

定休日(土、日、祝)は全ての業務をお休みしております。

オンラインショップからのご注文は毎日24時間受け付けております。

お気軽にお問い合わせ下さい。

℡1 052-890-3489
℡2 080-9115-7806

ページトップへ