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オリンピックシャフトについて

5,オリンピックシャフトのスリーブ、回転機構、着脱音について

オリンピックシャフトのプレートを装着する部分は「スリーブ」と呼ばれます。
このページではスリーブの形状や各種表面処理の特徴、回転機構の種類といった内容について解説させて頂きます。

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【スリーブの形状】

スリーブの形状はどれも一緒ではなく用途によって多少の違いがあります。
特にパワーリフティング競技での使用を前提に設計されたオリンピックシャフトは、意図的にスリーブのプレート装着部分が長く作られている事があります。
これはより多くのプレートを装着可能にし、極限の高重量でもバーベルのしなりを最小限に抑える為の形状で、通常のスリーブとは使用感が大きく異なる為注意が必要です。

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【スリーブの回転機構】

オリンピックシャフトのスリーブ内部にはベアリングやブッシングといった回転機構が備えられています。
一般的に、パワーリフティング用シャフトや多目的シャフトではある程度回転抵抗が大きく耐久性の高いブロンズブッシングやコッパーブッシングが、ウェイトリフティング用シャフトでは回転抵抗が少なく激しい動きへの追従性能が高いニードルベアリングが使用されます。

回転機構については「回転抵抗が少なくよく回るほどいい」と思っている方も多いですが、それは間違いです。
BIG3やスローリフトでの使用ではある程度回転抵抗の大きなバーベルの方が使いやすく、ウェイトリフティング向けのバーベルでも一級品は使用者の使いやすさを考慮した適度な回転抵抗があります。
使いやすいバーベルには常に一定の滑らかな回転、そして用途に応じた回転抵抗が重要です。


ニードルベアリングが内蔵されたGYMWAYウェイトリフティングコンペティションバー、GYMWAY社の特許構造を持つニードルベアリングはウェイトリフティングバーにありがちな「ガラガラ」という回転音がせず、クイックリフトに最適な回転抵抗と滑らかな動きが特徴です。


【スリーブの表面処理】

バーベルのシャフト部分の表面処理についてはオリンピックシャフトの表面処理についてページにてその特性を解説しましたが、シャフト部分のように直接握る事が無くプレートとの摩擦や衝突を繰り返すスリーブ部分にはシャフト部分とは異なった特性の表面処理が求められます。

・クロムメッキ
金属との摩擦や衝突に強く滑りの良いクロムメッキはスリーブの表面処理として最もスタンダードなものです。
シャフト部分の表面処理としては弱点となった摩擦力の弱さもスリーブ部分の表面処理としては着脱の容易さというメリットになります。
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・亜鉛メッキ
クロムメッキと同様に金属との摩擦や衝突に強く、滑りも良いのが特徴です。
クロムメッキほどの硬度は無いためやや摩耗が早く、経年劣化による変色もありますが、耐腐食性の面ではクロムメッキを上回っておりサビに強いという長所があります。
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・セラミックコーティング(セラコート)
シャフト部分の表面処理同様、スリーブ部分の表面処理としても人気が増しているのがセラミックコーティングです。
耐摩耗性や耐腐食性で金属メッキよりも優れた特性を持つセラミックコーティングですが、金属との摩擦や衝突に対しての耐久性という面では金属メッキに劣るという評価もあり、北米でもスリーブのコーティングとしては金属メッキに取って代わるには至っていません。
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・ブラックオキサイド(黒染め)
セラミックコーティングの普及前はブラックオキサイドの表面処理が施されたオリンピックシャフトも多く見られました。
ブラックオキサイドは被膜が非常に薄くサビに弱い為、経年劣化により早い段階でスリーブにサビが生じる事になります。
サビたスリーブはプレートの着脱が難しくなる為、こまめにメンテナンスが必須となります。
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・ステンレススチール
コーティングが施されていないステンレススチール製のスリーブ、近年北米のハイエンド製品で採用が増えています。
サビやコーティング剥がれの心配が無いという大きなメリットがありますが、価格の高さがネックとなります。
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【スレッディングスリーブ】

オリンピックシャフトによってはスリーブの表面に細かい溝が刻まれている事があります。
これはスレッディングスリーブと呼ばれる仕様で、

・通常のスチールプレートやコーティングプレートとの組み合わせでは、摩擦の低減によりプレートの滑りを良くする効果があり、特にパワーリフティング競技用プレートのような内径のクリアランスが小さく作られたプレートの着脱が容易になる。

・穴の内側にスレッドの刻まれた競技用バンパープレートとの組み合わせでは、プレートがズレにくくなる。

という特徴があります。

スレッディングスリーブと競技用バンパープレートとの組み合わせは、プレートがズレにくくなると同時に、着脱時独特の摩擦音が鳴るという特徴もあります。(着脱音についての詳細は後述します)

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スリーブの分解清掃

オリンピックシャフトのスリーブ内部の機構は基本的にメンテナンスフリーですが、メーカーによっては分解しグリスアップも可能となっています。
スリーブの分解方法はメーカーによって違い、簡単に分解が出来ないものや特殊な工具が必要なものもあります。
取り返しのつかない事態になりかねませんので分解する際は十分ご注意下さい。

・ROGUE FITNESS社製バーベルの分解清掃については公式チャンネルの解説動画をご参照下さい。

・GYMWAY社製バーベルのスリーブは基本的にメンテナンスフリーで、当店としましても分解清掃は推奨しておりません、分解を行う際は必ず全て自己責任で行って下さい。
回転が悪くなった際は隙間から潤滑剤を注入するのが最も簡単で効果的です。

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【プレートの着脱音について】

オリンピックシャフトのスリーブとプレートは、組み合わせによっては大きな着脱音が鳴ります。
ホームジム等での使用で極力音を抑えたい場合は組み合わせにご注意下さい。

①スレッディングスリーブとバンパープレートの組み合わせ

スレッディングスリーブ
(ROGUEオハイオパワーバー)
+
バンパープレート
(ROGUEトレーニング2.0バンパープレート、GYMWAY薄型トレーニングバンパープレート)

スレッディングスリーブとバンパープレートはどちらも摩擦面に細かい溝(スレッド)が刻まれており、この2つを組み合わせると動画のように独特の着脱音が鳴ります。
これには
・スリーブとバンパープレート、双方のスレッドが噛み合う事でプレートがズレにくくなる。
・音が鳴る事でプレートがズレた際に気付きやすく安全性が高まる。
といった理由があります。
独特のプレートの着脱音は競技用フリーウェイト器具の証とも言えます。


バンパープレートの着脱音を小さくしたい時は、200番-400番程度の中目の金属用耐水サンドペーパーで穴の内側を磨いてやって下さい。
磨くほど着脱音は小さくなっていきます。
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②スレッディングスリーブとコーティングプレートの組み合わせ

スレッディングスリーブ
(ROGUEオハイオパワーバー)
+
コーティングプレート
(American Barbellウレタンオリンピックプレート)

摩擦面に溝(スレッド)が刻まれていないプレートの場合、スレッディングスリーブと組み合わせても独特の着脱音は殆ど鳴りません。
ホームジム等で騒音を極力抑えたい方は、バンパープレートの穴の内側を磨いてしまうか、スレッドの無いスリーブのバーベルをお選び頂きますか、着脱音を抑えられる組み合わせ(スレッディングスリーブ+バンパープレート以外のプレート)でのご使用をオススメいたします。







































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