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静岡ブルーレヴズのクラブハウス外観を背景に、「トレーニング施設訪問 #06 静岡ブルーレヴズ」のタイトルを大きく配置したアイキャッチバナー

【特集Vol.31】トレーニング施設訪問 #06 ― 静岡ブルーレヴズ ―

リーグワンを戦うプロラグビーチーム「静岡ブルーレヴズ」。
今回MBC POWERでは、クラブハウス内のトレーニング施設に加え、隣接する大型室内練習場も取材させていただきました。

本記事では、プロラグビーチームのトレーニング環境や実際の器具運用、レイアウト設計、そして現場で重視されているポイントについて、S&Cコーチ山岡様への取材内容と施設写真を交えながらご紹介します。

YAMAHAロゴと静岡ブルーレヴズのエンブレムを正面から撮影し、クラブ施設内のチームアイデンティティを象徴するサイン表示

クラブハウス内に設計された実戦的トレーニング環境

静岡ブルーレヴズのジムは、クラブハウス内に設置されたチーム専用施設です。

施設内では、チーム全体でのウォームアップやアクティベーション、グラウンドトレーニング後の個別補強、コンディショニング、パワートレーニングなど、競技パフォーマンスに直結するさまざまな用途で日常的に活用されています。

また、空き時間にはU18カテゴリーの選手も使用しているとのことで、トップチームのみならず、育成世代を含めた強化環境としても機能していました。


「動線」と「安全性」を重視したレイアウト

施設内でまず印象的だったのは、非常に整理されたレイアウトです。

パワーラックは壁側へ集約され、中央には大きなスペースが確保されていました。これは「パワートレーニングを行うための十分なスペースを確保したい」という意図によるものとのこと。

また、ダンベルエリアも一列配置とすることで、複数の選手が同時に使用しやすい構成となっていました。

単純に器具数を増やすのではなく、動きやすさ、安全性、そして運用効率までを考慮したレイアウト設計が徹底されており、実際の現場で積み重ねられた工夫が感じられる空間でした。


「剛性重視」の器具選定

器具選定において重視しているポイントについて伺うと、返ってきた答えは非常に明快でした。

「剛性重視(扱う重量が一般より重い)」

ラグビーという競技特性上、選手が扱う重量の水準は非常に高く、器具には高い耐久性と安定性が求められます。

ダンベルについても、固定式ダンベルとラバー加工タイプを採用。これは安全性や静音性、そして長期間の運用を見据えた選択とのことでした。

実際に施設内を見学していても、“ハイパフォーマンス環境で本当に必要とされる器具”を重視して選定していることが強く伝わってきました。


整理された環境が、トレーニング効率を高める

日常運用で最も重視している点について伺うと、「安全面が一番」という言葉が印象的でした。

具体的には、カラーの使用確認、セーフティの使用確認、ダンベルの重量順整理、プレートのメーカー別整理などを徹底しているとのこと。

実際に施設を見学していても、器具配置やプレート収納、通路確保まで非常に整理されており、“すぐにトレーニングへ入れる環境”が構築されていました。

選手からも「ジム内が整理されているのですぐにトレーニングできる」という声が上がっているそうで、整理整頓そのものが競技力向上に直結していることを感じさせる環境でした。


ROGUE エコーバイクの活用

カーディオ機器として導入されているROGUE エコーバイクについてもお話を伺いました。

特に評価されていたのは、負荷の立ち上がりが速い点と、グラウンドへの持ち運びやすさとのこと。

ラグビーでは、対乳酸系トレーニングやパワー系コンディショニングなど、短時間で高強度を発揮するトレーニングを行う場面も多く、エコーバイクはそうした用途で重宝されているそうです。

実際にグラウンド脇や屋内練習場にも配置されており、ウェイトルームだけでなく、フィールドに近い環境でも運用されている点が印象的でした。


室内練習場にも広がるトレーニング環境

ブルーレヴズでは、クラブハウス内のジムとは別に、広い室内練習場も運用されています。

人工芝が敷かれたスペースには、ラックやバーベル、プライオボックスなどが配置されており、ウェイトルームとはまた違った形でトレーニングを行える環境となっていました。

また、複数のラックを並列配置することで、チーム全体でのトレーニングも効率良く行えるような構成となっていたのが印象的でした。

通常のウェイトルームに加えて、このような広い室内練習場まで備えられている点からも、日々のトレーニング環境に力を入れていることが伝わってきました。


今後の展望

今後については、「室内練習場のラック一式充実」を検討されているとのこと。

現在はバーベルやダンベルを移動させながら運用している部分もあり、今後さらにトレーニング環境を強化していきたいというお話を伺いました。

日々の運用改善を積み重ねながら、より高いレベルのトレーニング環境づくりが続けられていることが印象的でした。


MBC POWERの視点

今回の取材で特に印象的だったのは、“特別な器具”ではなく、フリーウェイトを中心とした本質的な環境づくりが徹底されていた点です。

また、通常のウェイトルームに加え、広い室内練習場にもラックやフリーウェイト器具が導入されており、競技動作とフィジカルトレーニングを近い環境で行える実戦的な設計が印象的でした。

安全性、動線、器具選定、整理整頓、運用効率。
そうした細かな積み重ねによって、日々高いレベルのトレーニングを支える環境が作られていることを強く感じる施設でした。

静岡ブルーレヴズの皆様、この度はお忙しい中、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。

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