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【特集Vol.16】オープンヘックスバーとは何か?ヘックスバーの"上位互換"としての価値

【特集Vol.16】オープンヘックスバーとは何か?ヘックスバーの"上位互換"としての価値

当店ではこの春、自社で検討とテストを重ねたMBCオリジナルのオープンヘックスバーを発売します。

それを記念して今回は、「オープンヘックスバーとはどんな器具なのか?」について解説します。

MBC POWERロゴとともにオープンヘックスバー全体を正面寄りに配置し、片側が開いた形状と製品コンセプトが一目で伝わるシンプルなレイアウト


オープンヘックスバーは、
オープントラップバー」や「オープンデッドリフトバー」と呼ばれることもあり、短く「オープンバー」と略されることもあります。

その元となった従来のヘックスバー(トラップバー)は、1980年代にアメリカのパワーリフター、アル・ジェラードによって考案され、約40年にわたって世界中のジムで使われてきた代表的なスペシャリティバーのひとつです。

一方で、その発展形であるオープンヘックスバーの歴史は、まだ比較的浅い器具と言えます。

2019年、スウェーデンの ELEIKO がオープン構造を採用したヘックスバーである「オープンバー」を本格的に製品化したことで、この形状が広く認知され、以降さまざまなメーカーが追随する形で急速に普及が進みました。

まだ日本では馴染みの薄い器具という事もあり、当店ではお客様から「通常のヘックスバーはありませんか?」とお問い合わせをいただくこともあります。

しかし当店では、基本的に従来型のヘックスバーを積極的に取り扱う予定はありません。
理由はシンプルで、実使用においてオープンヘックスバーの方が明確に汎用性が高いからです。

オープンヘックスバーは、ヘックスバー(トラップバー)の持つ利点をそのまま活かしながら、機能面と使いやすさをさらに拡張した器具です。

 


ヘックスバー(トラップバー)の基本機能

ジム内で女性トレーニーがオープンヘックスバーを使いデッドリフトを行う場面を斜め前方から捉え、腰への負担を抑えたフォームと指導中のトレーナーの距離感が分かる構図

ヘックスバーの最大の特長は、身体の中心に近い位置で荷重を受けられることです。

身体を囲む形状により重心が真下に来やすく、腰や背中への負担を抑えながら、安全に高重量を扱いやすくなります。

また、前傾が浅くなりやすく、股関節と膝を自然に使えるため、初心者から高重量トレーニングまで幅広く対応できる点も特長です。

 

オープンヘックスバーで追加される機能・価値

オープンヘックスバーは、こうしたヘックスバーの利点を土台に、運用面と種目対応力を大きく拡張しています。

 

オープンヘックスバーの持ち上げから下降までを正面寄りの視点で示し、体の中心で荷重を受けられる構造と足位置の自由度が伝わるトレーニング動作
片側が開いたオープン構造により、出入りがスムーズで安全性が向上

 

プラットフォーム上でオープンヘックスバーを引き上げる動作を横方向から連続表示し、直線的な軌道と通常のヘックスバーとの可動域の違いが理解できる使用シーン
ランジやキャリー系種目、ローイング種目、ザーチャースクワット、ショルダープレス等、多種多様な種目に対応

 

プラットフォームに置いたオープンヘックスバーにプレートを装着する動作を映し、内蔵されたジャッキ機能の利便性がわかるシーン
ジャッキ機能を内蔵しており、プレート交換が容易

 

オープンヘックスバーに装着されたプレートとスリーブ周辺を接写し、回転部の構造や金属表面の仕上げ、トレーニング中の実用性を強調した視点

直立するため、持ち運びやすく省スペースな保管が行える

 


これらの多用途性と運用性により、オープンヘックスバーは現在、
スペシャリティバーベルの中でも非常に重要度の高い存在となっています。

以前の特集でも触れましたが、
オープンヘックスバーは セーフティスクワットバーと並び、最優先で導入を検討すべきスペシャリティバーベル のひとつです。

特にアスリート施設やリフティングジムでは、数あるスペシャリティバーベルの中でも 優先順位は最上位クラスになると考えています。

次回は、今回ご紹介した考え方を踏まえたうえで、
MBCオープンヘックスバーがどのような設計思想で作られているのかを、もう少し具体的にご紹介する予定です。

 




筆者:店長 神野
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