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HYROX(ハイロックス)が人気を集める中、欧米ではROGUEやCrossFitも関わる新しいフィットネス競技「XENOM(ゼノム)」が誕生しました。
クロスフィット経験者のKeith Barlowが創設し、2026年2月に正式発表。立ち上げ時には投資会社を中心に1,500万ドルもの資金調達を実施しました。
ROGUEは創設時からのパートナー兼公式器具サプライヤーとして参画し、CrossFitともイベントシリーズのライセンス契約を締結。ロンドン大会にはReebokも公式アパレル・フットウェアパートナーとして加わりました。
2026年6月には米国ダラス地域で初大会を開催し、数百人の選手が参加。資金と有力ブランドの支援を受けるXENOMは、HYROXのように世界へ広がっていくのでしょうか。
今回は、この注目の新競技をご紹介します。

XENOMは、2日間で下記の10種目に挑み、総合的な身体能力を競う競技です。1日目に①〜⑤、2日目に⑥〜⑩を行います。
※重量や一部の動作は、参加部門によって異なります。
① スナッチの最大重量測定
バーベルを床から頭上へ一気に持ち上げ、最大重量を競います。
② ウォールウォーク+ロープクライム
壁を使った倒立動作とロープ登りを、制限時間内に繰り返します。
③ エコーバイク60秒間チャレンジ
60秒間でコンソールに表示されるカロリー数を競います。
④ バーベルサイクリング
デッドリフト、フロントスクワット、肩から頭上への挙上、スラスターを順に繰り返し、制限時間内の合計回数を競います。
⑤ エコースキー 2km+ランニング3km
スキーマシン2kmとランニング3kmの合計タイムを競います。
⑥ トーズ・トゥ・バー+ダンベルハングスナッチ+マッスルアップ
足先を鉄棒につける動作、ダンベルを腰付近から頭上へ持ち上げる動作、鉄棒やリングの上に身体を引き上げる動作を組み合わせます。
⑦ エアライノでの5回最大負荷測定(ライノプル)
専用マシンを使い、5回引き上げられる最大負荷を競います。
⑧ バーピー+エコースキー+エコーバイク
3つの運動を組み合わせ、制限時間内の運動量を競います。
⑨ ヘビークリーンラダー
徐々に重くなるバーベルを床から肩へ持ち上げ、成功回数を競います。
⑩ 倒立腕立て伏せ+懸垂+ダンベルランジ
倒立での腕立て、胸をバーにつける懸垂、ダンベルを持ったランジを行います。
クロスフィット的な種目が中心で、HYROXにはない高度な挙上・体操技術も求められます。
ただし、重量や動作を調整した初心者向けの「Foundations」部門も用意されています。また、⑤のエコースキー 2km+ランニング3kmだけに挑戦する独立レース「XENOM 005K」もあり、参加の入口を広げています。
筋力、持久力、そして疲労した状態で動き続ける力。日頃のトレーニングの成果を、さまざまな角度から確かめられる競技です。

種目を見るとクロスフィットとの共通点が多いXENOMですが、大きな特徴は、競技内容と採点基準が統一されていることです。
一般的なクロスフィットの競技大会では、大会や年度によってワークアウトが変わります。一方、XENOMは固定された10種目を行い、各種目の記録をポイントに換算。合計を「EPI(Elite Performance Index)」というスコアで表します。
大会での順位に加え、自分の記録が前回からどれだけ伸びたか、どの種目を強化したいかを確認できる仕組みです。
「自分は何が得意で、どこを伸ばせるのか」
トレーニングの目標を考えるうえでも、興味深い競技ではないでしょうか。
クロスフィットで培う総合力を、固定された種目と共通のスコアで測るXENOM。HYROXの魅力である「明確な目標に向けて鍛え、成長を確認する」という楽しみ方にも通じます。
HYROXの広がりは、XENOMにも追い風になるかもしれません。今後の普及には、競技としての魅力に加え、幅広い層が参加しやすい仕組みも重要になりそうです。
有力なパートナーと資金を得てスタートしたXENOMが、世界でどのように受け入れられていくのか。今後の展開に注目していきたいと思います。