コンテンツにスキップ
【特集Vol.37】ELEIKOは、なぜ「世界最高のバーベルメーカー」で終わらなかったのか

【特集Vol.37】ELEIKOは、なぜ「世界最高のバーベルメーカー」で終わらなかったのか

当店では、スウェーデンの老舗バーベルメーカー ELEIKO(エレイコ)の製品を日本正規代理店として取り扱っています。

日本では、ELEIKOは「リフター御用達の高級バーベルブランド」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。実際、ウェイトリフティング、パワーリフティング、パラパワーリフティングなど、競技用バーベルの分野では世界を代表するブランドであり、揺るぎない地位を築いています。

しかし、ELEIKOは、それだけのメーカーではありません。

私たちが日本正規代理店としてELEIKOと共に歩む中で、本当に驚かされたのは、急速に変化するバーベル市場において、老舗企業でありながら現在も高い成長を続け、事業領域を広げ続けていることです。

世界には長い歴史を持つバーベルメーカーが数多く存在しますが、その中でもELEIKOは、時代の変化に合わせて進化を続けている数少ない企業だと感じています。

では、なぜELEIKOは成長を続けることができるのでしょうか。

今回は、その理由について、私なりの考えをご紹介したいと思います。


バーベル市場は大きな転換点を迎えています

現在のバーベル市場は、大きな転換期を迎えています。ROGUEに代表される米国発の総合ストレングスブランドが急成長する一方、品質と価格競争力を兼ね備えた中国製品も急速に存在感を高めています。

当店でも自社で機能設計を行った中国製バーベルを販売していますが、かつては限られた企業しか製造できなかった高品質なバーベルも、現在では一定水準以上の製品を、多くのメーカーが供給できる時代になりました。

つまり、「良いバーベルを作ること」だけでは差別化が難しくなっているのです。

その結果、長い歴史と高い技術力を持つ老舗メーカーであっても、従来と同じビジネスモデルのままでは成長を続けることが難しくなっています。

そのような市場環境の中でも、ELEIKOは現在もハイエンド市場で高い評価を維持しながら、着実に成長を続けています。

ELEIKO製ラック、プラットフォーム、バンパープレートで構成されたトレーニング施設


バーベルを原点に、「強くなれる環境」へ

私が考えるELEIKO最大の強みは、「バーベルメーカー」から「総合ストレングス・プラットフォーム企業」へ進化したことです。

現在のELEIKOが提供しているのは、バーベルやプレートだけではありません。

ラック、ベンチ、プラットフォーム、ダンベル、ストレージ、フローリングなど、施設全体を構成する製品に加え、レイアウト設計、導入支援、アフターサービス、教育、セミナー、情報発信まで幅広く手掛けています。

つまり、ELEIKOが提供しているのは一本のバーベルではありません。「人が安全に、より強くなれる環境」そのものです。

これはROGUEをはじめ、現在成長している世界のストレングスブランドにも共通する考え方だと感じています。

ELEIKO競技用バーベルを使用してトレーニングを行うアスリート


高品質な製品だけでは、成長を続けられない時代です

もちろん、ELEIKOの成長の土台にあるのは、長年積み重ねてきた品質と信頼、そして安全性です。しかし、それらだけで成長し続けられる時代ではなくなりました。

施設全体を提案できる企業へ進化し、顧客が安心して施設づくりを任せられる存在になること。そして、統一感のあるトレーニング環境を実現すること。

それらをできるようになってはじめて、メーカーは単なる器具の販売会社ではなく、施設づくりのパートナーへと変わるのです。

だからこそELEIKOは、競技用バーベルメーカーという枠を超え、世界中のスポーツチームやトレーニング施設から選ばれ続けているのだと私は考えています。

ELEIKO製品を中心に構成された大規模ストレングストレーニング施設の全景


私たちも、そのような会社を目指しています

これは、私たちMBC POWERが目指している姿でもあります。

良いバーベルを販売すること。良いラックやフリーウェイト器具をお届けすること。

それはもちろん重要です。

しかし、お客様が本当に求めているのは器具そのものではなく、その器具によって得られる成果です。

アスリートがより強くなること。

チームの競技力が向上すること。

利用者が安全にトレーニングを継続できること。

そのための環境を提供することこそが、私たちの仕事だと考えています。

だからこそ、器具を販売するだけではなく、施設全体を設計し、最適な製品を提案し、導入後も継続してサポートしていくことが必要だと考えています。

私たちはこれからも、「器具を販売する会社」ではなく、「強くなれる環境をつくる会社」を目指し、日本のストレングス環境の発展に少しでも貢献できるよう努めてまいります。

次の記事 【特集Vol.36】名古屋に、すべてのリフターが集える場所を!(第三回・完成イメージ公開)