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オリンピックシャフトについて

6,オリンピックシャフトのメンテナンスについて

【バーベル保管時の注意】

・バーベルに重りを付けたままでラックに放置しないで下さい、曲がりや破損の原因となります。

・バーベルを壁に立て掛けないで下さい。スリーブ内部のベアリング(ブッシング)を破損させる可能性があります。
バーベルのストレージには床に立てるタイプの物もありますが、それは保管方法としては理想的ではありません。
特にニードルベアリングを備えたバーベルは立てた状態で床に落とすような衝撃に弱く、破損の原因となります。
壁に水平に掛けるタイプのストレージがバーベルの保管には適しています。


【バーベルの清掃方法】

・ブラシ掛け

バーベルについた炭マグ(炭酸マグネシウム)はブラシを使用してこまめに清掃して下さい、炭マグには吸湿性があり錆びや腐食の原因となります。

この時に使用するブラシは柔らかいものでなければバーベルの表面を傷付けてしまいます。
特にステンレス製のバーベルや、メッキやコーティングのされたバーベルは、ナイロンブラシやタワシのような柔らかいブラシで清掃して下さい。

表面処理をされていないロウスチールのバーベルであれば金属ブラシの使用も可ですが、真鍮ブラシのような柔らか目のものが良いでしょう。


・布拭き

軽い汚れ
日常的な軽い皮脂汚れであればアルコールと綺麗な布で拭き取って下さい。

重度の汚れ
ローレットに入り込んで固まった炭マグや松ヤニ、頑固な皮脂汚れ、落ちにくい血液のような汚れはオイルを塗布し必要に応じてブラシを掛け汚れを浮かせてから乾いた布で拭き取ります。
オイルでの清掃を行った後は、仕上げに乾いた布で表面を油分をしっかりと拭き取るか、もしくはアルコールと綺麗な布で油分の除去を行って下さい。
シャフトの表面に油分が多く残っているとグリップが滑り危険です。


・錆び落とし

既に錆びてしまったバーベルの錆びを落とすには以下のような方法があります。

軽度の錆び→オイルを塗布し布で磨きます、ごく軽度の錆びであればこれで落とせます。

中度の錆び→研磨剤や不織布研磨材を使用して磨きます、本格的な錆びも綺麗にできますが表面にある程度のダメージを覚悟して下さい。

重度の錆び→ケミカル(錆び落とし剤)やワイヤーブラシを使用します、表面のメッキやコーティングは著しく傷みますので最終手段です。

錆びを落とした後はオイルを塗布します。
ロウスチールやブラックオキサイドのバーベルは特によく錆びますので普段から定期的にオイルを塗布し表面に油分を浸透させておくのが重要になります。


【メンテナンスに使うオイル】

ROGUE社は「3-in-ONE多目的オイル」の使用を推奨しており、MBC POWERジムでは「KURE556」や「ダイソー万能オイル」といった多目的オイルを使用しております。
バーベルのメンテナンスに使用するオイルは多目的オイルをご使用頂ければ問題ございません。

Brushandoil
シャフトの清掃に使用するのはダイソーやセリアで販売されている100円のオイルとブラシでも全く問題ありません。


【コーティングの落ちてしまったバーベルについて】

表面のコーティングがすっかり落ちてしまったバーベルも実用上大きな問題はありません。
『コーティングが落ちた=劣化、もう使えない』ではなく、『コーティングが落ちた=錆びやすいがグリップの最も強いロウスチールのシャフトに変化した』とお考え下さい。
パワーリフティング用オリンピックシャフトの最高峰であるELEIKOパワーリフティングコンペティションバーは最初からシャフト部分にコーティングが施されておりません。
コーティングのすっかり剥がれてしまったバーベルもメンテナンスさえ怠らなければその後も問題無くいつまでも使用可能です。

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